知床半島 羅臼沖でシャチを見たのだ
撮影:2019年6月 
知床半島の羅臼港から出港した「イルカ・クジラ・ウォッチングクルーズ」の船上で撮影した写真なのだ。
午前9時発の便に乗り,出航後20分ほどでシャチの群に遭遇した。 偶然では無く,他の観光船が見つけたとの連絡があって,大急ぎで駆けつけたのだった。
この日は,部分的に霧が掛かっていて国後方面の視界は悪かったが,シャチが泳いでいたあたりは風も殆ど無く,絶好の観察日和であった。

知床岳(1254m)をバックに悠然と泳ぐシャチの家族。 数えたら7頭いた。 ここは,羅臼町岬町の沖合らしい。

観光船が続々と集まってきた(羅臼では4隻しか無いらしいが)。 バックは国後島。ピークは左が羅臼山(882m)で右が小羅臼山(797m)。

先行するシャチに続いて,潜水間近の雌のシャチ。

子供が母親に甘えている。 背びれからみて,全部雌とのことだった。

母親とその子供達かもしれない。

手前は雄。 背びれが雄大だが,皮膚は少し荒れ気味なので,お年寄りかもしれない。

この家族は「観光船はまなす」とはなじみらしく,船の下を潜っていった。

家族はゆっくりと知床半島に近づいていたが,ある距離になると雌が遊びだした。 乗船者からは,やんやの喝采!

この雄の背びれは曲がっている。 個体カタログで名前が載っているのだろうが,買ってくるのを忘れた。

浮上した直後の雄。 いわゆる「潮吹き」である。

遠くで1頭の雄が悠然と泳いでいた。 浮上する時の角度は緩やかだが,潜水する時は結構急角度なのだ。
クジラが潜水する時は尾びれを水上に出すが,シャチは絶対に出さない。 それ程の急角度ではない,ということらしいが,その分前進する速度は速そうだ。