中西部インド事情:ジャイサルメール城塞 なのだ
撮影:2019年11月22日 

「Patwon ki Havell」の屋上から,下図の「←A→」面を撮す。 半円形の防御施設が多いように感じられる。

 「Jaisalmer Fort」は,なぜだか「-garh」が付いていないのだ。「Mehrangarh」などの各城塞に比べて,規模がきわめて小さいからだと思うが,これ以上の詮索は無しにしよう。
 規模が小さい,ということは逆に城下町が近いということを意味しており,現在も城塞の中に普通の市民が生活している,に繋がっていると思う。城主と兵士は居ないが,平民は住んでいるからである。

 ラージャスターン州に現存する大きな城塞に比べ,数多くの半円形の城壁を持っていることも,特徴の一つに数えられよう。右の図(拡大図あり)を確認すれば,一目である。城壁が低いので,死角を隠したかったのかもしれないなぁ。  

 ラージャスターン州の他の都市は皆規模が大きく,住民が圧倒的に多いためだろうか,この城内および城下の町々がきれいだ,という印象が強い。尤も,城下とは旧市街の「Sadar Bazzar」付近だけであって,NH11沿いの郊外では他の町とあまり変わらなかったが。


上図の「←B→」面。上部の城壁は直線では無く,半円の連続なのだ。 この方が死角が生まれにくいのかもしれない。

一番外の門「a」。 右のディスプレイには,二つの「目」と四本の「足」があるのだ。

城門を入った所の広場「b」。 出陣の際などに整列場などとして使われたのかな?。

ここが宮殿。 恐らく,装飾の多い窓が王様などの王族が住んでいたのだろう。

入場券を貰い,いよいよ入場する。

「Suraj Pol(c)」だ。 日本の大手門だね。

城門の幅が狭い。 大勢がどっと進入できないようになっているようだ。

城壁に階段の跡が残っている。 使われていた時には,手摺りがあったのだろうか。

内門とも言える「Ganesh PPol(d)」だ。 上は部屋になっているようで,奥行きがあるので,扉を何枚でもおけそうだ。
「POL」では無く「PPOL」になっているが,??

通路は現在,土産物屋と化している。

最後の城門「Hawa Pol(e)」。 喫茶店もあるのだネ。

ここも「PPOL」だ。 城門の上は宮殿になっている。 それにしても,天井が高いぞ。

城塞の内部「f」。 ここは,城塞の名に相応しく,城壁の中に民家があって人が住んでいるのだ。 現在もだ。

これが宮殿(g)だ。 正面の窓から王様が顔を出したのだね。 右が先ほど通ってきた「Hawa Pol」。

宮殿は「光の具合によって黄金色に光る」というのは正しいように思う。

日陰になるとタダノ黄色だね。 店開き前,壁には落書きがあったのだ。 

宮殿「g」から「Ganesh Pol」を見る。 丸い玉は,当時の大砲の砲弾だという。 正面は北の方角だ。

「Jaisalmer」の旧市街で,右端の駐車場が「b」の広場である。

別の角度で眺めるとこうなるのだ。 

この一角は,ホテルやレストランになっているようだ。 屋上は見晴らしがよくて,営業的にはよい所だなぁ。

宮殿の見学を終え,町?に降りてきた。 路地は狭く,自動車は途中までしか進めないのだ。

絶景ポイントへ,ということで東の城壁に向かう。

道は狭く,路地なのか,家の中なのか,わからない場所を通過した。

突然,視界が開けた。 地図の「h」地点である。 地図のマークでは「砲台」とあるので,当然といえば当然だなぁ。

宮殿の内部を少し。 「Jaisalmer」ができて850年記念,なのであろうか?。

この宮殿は狭く,中庭などもここに写っているほどしか無い。
右下は天井だが,意思がむき出しだと暑いので,防暑用に木材を使っているという。 

(左)天井は木材だなぁ。 (右)最も高価な床だという。 砂岩の中に化石が含まれていた。 それもおびただしい数の貝化石が。

宮殿内は博物館となっており,随所に彫像が展示されていた。 踊る女神は判るが,真ん中はちょっと,・・・。。

屋外のレリーフを移設していた。 風化防止のためだろう。。

(左)王様のお出まし用の施設。    (右)階段の跡と思われる。
最終編集:2021年08月08日